株式投資、誰しも一度は取り組んでみようと興味を持ったことがあるのではないでしょうか。
2012年12月に安倍内閣が誕生してから、株価は民主党政権時代と比較して約倍になりました。アベノミクスによるさらなる株価アップが期待されています。
また、日銀の低金利政策により銀行にお金を預けても増えないことから、資産運用に積極的な方が増えています。
このような事情により、株式投資に興味を持つ方は増えているのではないでしょうか?しかし、数多くある株式の中で、どの会社の株式を選んだらいいのか知りたい等、株式投資についてもっと理解を深めたい方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、当メディアが徹底的にリサーチをした上で、以下の通り株式投資で安定的に利益を出すために知っておくべき知識をまとめました。
- 株式投資とは
- 株式投資の仕組み
- 株式投資のメリットとデメリット
- 株式投資の2つの投資方法!短期投資と長期投資
- 初心者が始める前にやっておくべき4つのこと
- 実際に株式投資を始める方法
- 参考にしたい株式投資ブログ3選
ご参考になれば幸いです。
目次
1、株式投資とは
そもそも株式投資とは、企業が事業資金を調達するために発行している株式を購入して、
- (1)売却益(キャピタルゲイン)
- (2)配当金(インカムゲイン)
2種類の方法で利益を得る投資商品です。「株式を購入する」とは企業の一部である株を所有することになるので、これはすなわちその会社のオーナーの一人となることを意味します。
(1)売却益(キャピタルゲイン)
株式投資におけるキャピタルゲインとは、株式の値段が安い時に購入して、値上がりしたタイミングで売却をして、利益を得る投資方法です。
例えば、1株が2,000円の時に50株を購入して、1株が3,000円に値上がりした時に全部売却した場合、「(3,000円−2,000円)×50株=50,000円」の売却益を得ることができます。
一方、株価が下落して損した時は「キャピタルロス」といいます。
(2)配当金(インカムゲイン)
配当金とは、会社は事業がうまくいったお礼として、稼いだ利益の一部を出資してくれた株主に還元するお金のことをいいます。
一般的には、利益が多く出た会社ほど配当金も多くなると言われています。
日本国内の企業の場合、配当金の相場はおおよそ以下の通りです。
- 利回り:2%前後(年)
- 分配回数:1〜2回(年)
では、具体的に投資することでどのくらいの利益を得ることができるでしょう?
例えば、100万円を利回り2%の企業に投資した場合、配当金は年間「100万円×2%=20,000円」となります。
キャピタルゲインと比較して、大きなリターンではないですが、経営が安定している企業の株式を購入することによって、長期的に安定した収益を得たい方に適した投資方法と言えるでしょう。
2、株式投資の仕組み
続いて、具体的に株式投資の仕組みについてみてみましょう。
(1)株式市場について
前提として株式市場についてみてみましょう。
株式の取引は、
- 東京
- 名古屋
- 福岡
- 札幌
の4つの証券取引所で行われています。
証券取引所によって取引ができる市場が異なり、日本最大の金融商品取引所である東京証券取引所(東証)の市場は以下のようになっています。
会社の規模によって4つの市場に分かれているのです。
①東証一部
上場企業数:1,976社(2016/9/16 時点)
東証一部とは、
- 事業規模
- 売上実績
- 時価総額
など複合的に厳しい審査に通過した企業だけが上場できる市場になります。
東証一部に上場している会社であれば、経営状態も安定しており経営破綻する可能性も低いと言えるでしょう。
②東証二部
上場企業数:539社(2016/9/16 時点)
東証二部は、東証一部と比較して審査基準が緩やかになっています。
一部と比較して株式の流動性はやや低いですが、有名な中堅企業が多く上場しています。
③マザーズ
上場企業数:170社(2016/9/16 時点)
1999年に東証が創設した新興市場です。
ベンチャー企業向けに開設された市場であるため、一部、二部では上場企業の設立年数や純利益を重視するのに対して、マザーズでは今後の成長性を重視されることから、現在の業績が赤字でも今後成長するであろうと見込める会社であれば上場することができます。
マザーズに上場されている会社の値動きの読みは難しいというリスクが大きいですが、会社情報は厳密に公開されていることから、豊富な情報に基づいて投資をすることが可能です。
最近では、ITベンチャー企業が多くマザーズに上場しています。
④東証ジャスダック
上場企業:約766社(2016/9/16 時点)
−スタンダード:722社
−グロース:44社
ジャスダックもマザーズと同じく、新興市場です。
ジャスダックの場合、会社の業績、規模などから上場を判断する「スタンダード市場」と、業績が赤字でも将来性を見越して上場を判断する「グロース市場」と更に2つの市場に分かれていることが大きな特徴です。
(2)取引できる時間
では、株式の取引ができる時間は何時から何時でしょう。
東京証券取引所は、休日・祝日・年末年始は休みですので、基本的には株式の取引ができるのは平日と限られており、
- 9:00~11:30(前場)
- 12:30〜15:00(後場)
とかなり短い時間帯となっています。
ネット証券を利用すれば、買い注文・売り注文は365日好きな時間に操作することが可能ですが、実際に実行されるのは取引が行われている時間帯になってしまいます。
例えば、土曜日の19:00に売り注文を出したとしても、実行されるのは月曜日の9:00になります。
(3)始めに用意する資金
株式投資を始めるには、いくらの自己資金が必要か気になる方も多いのではないでしょうか。
FXや先物取引などでは少ない自己資金でも、レバレッジを利かせて大きな金額の取引ができるのに対して、株式投資は出した金額のままでの取引となります。つまり、大きな投資をしたければ、それなりの自己資金が必要になります。
また、日本の株式市場は、1株は「500〜5,000円」で、購入単位は「10株〜100株」と決められています。
例えば、「(8267)イオン株式会社」の株を購入した場合、
- 株価:1,529円
- 最低購入株式:100株
(※2016年9月24日)
1,529円×100株=152,900円
つまりイオンの株を購入するには初期投資(軍資金)として最低でも「152,900円」が必要になります。
もちろん株価と最低購入株式数は企業によって違いますので、ご自身の予算に合わせて、購入する前にきちんと把握することが大切です。
3、株式投資のメリットとデメリット(リスク)
株式投資にはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。
(1)株式投資のメリット
まず、メリットについてみてみましょう。
①利益を得ることができる
株式投資をするメリットとしては、売却益と配当金で利益をもらうことができることが挙げられます。
詳しくは「1、株式投資とは」をご参照下さい。
②株主優待を受けることができる
株式投資をしていると受けることができる「株主優待」は他の投資にない株式投資ならではの魅力と言えます。
株主優待とは、企業がいつもサポートしてくれている株主に日頃の感謝の気持ちを込めて、配当金とは別に「自社のサービスや製品」などを提供することです。
大きく
- その企業が取扱いしている商品
- 優待チケット
- お米
- 果物
などが挙げられます。
なお、株主優待は株の保有数によって異なります。
具体的にはどのような「優待」があるのかはみなさんも気になるところでしょう。
以下にて代表的な企業の株主優待の内容を挙げてみましたので、参考にしてみてください。
株主優待内容一覧
コード | 銘柄 | 権利確定月 | 優待内容一例 |
8267 | イオン | 2月、8月 |
|
2702 | 日本マクドナルドホールディングス | 6月、12月 | 100株以上所有の株主限定に「マックの優待食事券1冊を進呈」 |
4661 | オリエンタルランド | 3月、9月 |
100株以上所有の株主限定に
いずれかのパークで利用可能な1デーパスポートがもらえる |
3048 | ビックカメラ | 8月、2月 | 100株につき年間3,000円のお買い物優待券 |
2705 | 大戸屋ホールディングス | 3月 |
100株以上所有の株主限定に
より選ぶことができる |
(2)株式投資のデメリット(リスク)
一方、デメリットとしては
- ①株価下落リスク
- ②会社倒産リスク
があります。では、それぞれについてみてみましょう。
①株価下落リスク
株式投資で、株価が上昇することもあれば下落することもあります。
では、どのような時に企業の株価が下落するのでしょうか。
大きく以下の4つのタイミングが挙げられます。
- 経済が「不景気」な時
- 金利が「上昇」する時
- 「円高」になる時(輸出業者)
- 国内外の政治不安があった時
など。国の政治・経済に連動していると言えるでしょう。
②会社倒産リスク
株式を購入した会社が万が一倒産してしまったら、株式はただの紙くずになってしまいます。
そうならないためには、事前にその会社の経営状況をきちんと調べるようにしましょう。また、初心者の方は、マザーズやジャスダック市場の株式を購入するより、東証一部・二部の経営が安定している会社を選ぶといいでしょう。
4、株式投資の2つの投資方法!短期投資と長期投資
ここまで読んで頂いた方には、株式投資の仕組みについてご理解頂けたではないでしょうか。
実際に株式投資を始めるには、自分に合った投資プランを知っておく必要があります。
以下にて株式投資の2つの投資方法について書いていきますので、参考にしてみてください。
(1)短期投資して、小さい利益を積み上げる方式
短期投資の場合、早い場合買ったその日に売却、遅くとも1年以内に売却する投資法です。
短期投資で利益を得るには、
- 短期間で値上がりする銘柄を見つける
- 取引ができる時間帯に売却タイミングを逃さない
- 「100円上昇したら売却する」など明確な目標を設定する
- こまめに株価の動きをチェックする
などがポイントになります。
短期投資は株式市場の取引時間帯に比較的時間的余裕がある方に適している投資方法と言えるでしょう。
(2)長期投資して、安定した配当金や株主優待を受け取る方式
長期投資の場合、株式の売買を行わずに、安定した
- 配当金
- 株主優待
などを受け取る投資法です。
長期投資で利益を得るには、
- 業績が安定している企業
を選ぶことがポイントになります。
長期投資はこまめに売買などの作業を行う必要がないので、本業が忙しいサラリーマンの方にオススメの投資方法と言えます。
5、初心者が始める前にやっておくべき4つのこと
初心者の方には、「株式投資を検討される際にどんな準備をしたらいいのか」について分からない方も多いのではないでしょうか。
以下にて初心者の方が株式投資を始める前にやっておくべき4つのことを紹介します。参考にしてみてください。
- (1)十分な資金を準備する
- (2)証券会社のサービスをきちんと調べる
- (3)目的を明確にする
- (4)セミナーに参加する
では、それぞれについてみてみましょう。
(1)十分な資金を準備する
上記「2−(3)始めに用意する資金」でも書きましたように、株式投資は初期費用がかかるため、株式投資を始める前に十分な資金を用意する必要があります。
しかし、株式投資は元本保証される投資ではないので、生活資金を切り崩して投資するのではなく、万が一失っても生活に影響が出ないお金で行うようにしましょう。
(2)証券会社のサービスをきちんと調べる
株式投資できる証券会社は、大きく以下の2種類に分かれています。
- ①ネット証券会社(楽天証券、SBI証券、ライブスター証券など)
- ②総合証券会社(SMBC日興証券、東海東京証券など)
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
①ネット専門証券会社(オンラインのみで店舗を持っていない証券会社)
ネット証券会社の特徴としては、
- 手数料が安い(総合証券の1/5〜1/10)
- 口座管理料
などがあります。
手数料が高ければ、利益が少なくなってしまいますので、
- 頻繁に取引を行う方
- 初心者の方
はネット証券会社を選ばれるといいでしょう。
②総合証券会社
一方、総合証券会社の特徴としては、
- 手数料が高い
- 証券マンからアドバイスをもらうことができる
などがあります。
株式の選び方に不安がある方は、証券マンにアドバイスをしてもらえる総合証券会社を選ばれた方がいいのですが、その分手数料が高くなりますので、一旦総合証券会社で口座を開設して、その後ネット証券会社に変更するのも一つに使い方かもしれません。
(4)セミナーに参加する
ファイナンシャルアカデミーでは、「株式投資の学校」など資産運用を基礎から学ぶことができ、本当に必要な知識だけを効率よく学ぶことができるスクールとなっています。
なんと、受講生の約9割の方が運用成績がアップしたとの実績が出ているそうです。
株式投資で失敗しないためには、ぜひセミナーに参加して必要な知識を身につけましょう。
日本ファイナンシャルアカデミー
6、実際に株式投資を始める方法
最後に、実際の株式投資の始め方をみてみましょう。
大きく以下の流れになります。
- (1)証券会社の選定
- (2)口座の開設
- (3)取引を始める
では、順番にみていきましょう。
(1)証券会社の選定
まず、取引を行う証券会社を選ぶ必要があります。
証券会社の選び方は「5−(2)証券会社のサービスをきちんと調べる」をご参照下さい。
(2)口座の開設
証券会社が決まったら、口座開設をしましょう。
- インターネット申込み
- アプリ申込み
- 書類申込み
などご都合いい方法から選ぶことができます。
ネット証券であれば、申込みは5〜10分程度、口座開設まで3〜7日で終了となります。
口座開設するには、下記の本人確認できる書類のうちいずれか一つが必要になりますので、準備するようにしましょう。
- 運転免許証
- 住民基本台帳カード
- 健康保険証
- 住民票の写し
- 在留カード・特別永住者証明書
- 印鑑登録証明書
なお、口座開設で「特定口座開設」で迷われている方も多いのではないでしょうか。
そもそも特定口座とは、証券会社が顧客の上場株式などの1年間の取引結果を損益計算したものを「年間取引報告書」にまとめてくれる口座のことをいいます。実は「無料で大変便利な口座」です。
特定口座は下記の3つの選択肢から選ぶことができます。
- ①特定口座を開設する(源泉徴収あり)
- ②特定口座を開設する(源泉徴収なし)
- ③特定口座を開設しない
株式投資の場合、毎年確定申告をして利益の20%の税金を支払う必要があります(2016年9月時点)。
確定申告が手間な人は、利益が出る都度に税金が徴収される「特定口座を開設する(源泉徴収あり)」を選ぶといいでしょう。
一方、確定申告をしてもいい人は、「特定口座を開設する(源泉徴収なし)」を選べば、年末に証券会社から取引明細が送られてきますので、それを持って確定申告することができます。
なお、サラリーマンの方に関しては、給料以外の収入が20万円以内の場合は、確定申告・納税が免除されるという優遇制度もありますので、株式投資だけで20万円未満の利益を出しても実質無課税となります。
(3)取引を始める
口座開設が完了したら、口座に入金し取引を始めましょう。
7、参考にしたい株式投資ブログ3選
株式投資に興味があるものの、実際にどのように銘柄を選んだらいいのか、悩まれている方も少なくないのではないでしょうか。また、実際に株式投資をやっている方のノウハウを参考にしたい方も多いでしょう。
以下にて株式投資を実際にやられている方が書いているブログを3つ紹介します。これから株式投資を検討されている方は参考にしてみてください。
(1)株主優待と高配当株を買い続ける株式投資ブログ
株主優待と高配当の銘柄を中心に紹介するブログです。高配当の銘柄を知りたい方にオススメのブログです。
URL:http://kibinago7777.blogspot.jp/
(2)サラリーマンが100万円を1億円にするブログ
サラリーマンの方が、100万円を1億円までした投資の過程を細かく紹介しているブログです。サラリーマンの方にオススメしたいブログです。
URL:http://shikin-pro.com/guide/4341
(3)☆Happy☆のHappy Value Life♪
保有銘柄や投資成績など分析の結果や経済状況を分かりやすく書いているブログです。初心者の方にオススメしたいブログです。
URL:http://blog.livedoor.jp/harvey_1/
まとめ
今回は株式投資について紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。株式投資には常に値動きをチェックしないといけないというイメージを持たれてる方が多いようですが、実は長期投資で配当金を目的とするという投資方法もあります。また、株主優待がいい会社を選び、商品や優待チケットをもらうという株式投資ならではの醍醐味を享受することもできます。この記事があなたの株式投資にご参考になれば幸いです。