日経平均は3日続伸。前日の米株安に加え、原油先物相場が節目の50ドルを下回ったことや為替相場がやや円高に振れていたことを受けて、日経平均は37円安からスタートした。朝方に一時下げ幅を55円超に広げたが、対ドルの人民元基準値が前日比でやや高くなったことからプラスへと切り返した。後場に入り再びマイナスに転じる場面も見られたが、底堅さを意識した買いが入り引けにかけて強含む展開となった。規模別では大型株が伸び悩み、中小型株に個人投資家を中心とした物色が向かった。
大引けの日経平均は前日比63.49円高の16963.61円となった。東証1部の売買高は15億
3182万株、売買代金は1兆7731億円だった。業種別では、水産・農林業、パルプ・紙、建設業が上昇率上位だった。一方、ゴム製品、鉱業、倉庫・運輸関連業が下落率上位だった。
個別では、任天堂<7974>、ソニー<6758>、日産自<7201>、東芝<6502>などがしっかり。ファーストリテ<9983>は2%高で指数の押し上げ役となった。業績予想の上方修正を発表した大東建<1878>が5%超上昇したほか、日東電<6988>など電子部品株の一角も上げが目立った。また、MBO(経営陣による買収)に伴い公開買付価格にサヤ寄せする展開となったアデランス<8170>や、M&Aキャピ<6080>、MrMax<8203>などが東証1部上昇率上位となった。一方、ソフトバンクグ<9984>、トヨタ自<7203>、みずほ<8411>、小野薬<4528>などが軟調で、三菱UFJ<8306>も小安い。前日に業績予想の上方修正を発表した東宝<9602>は利益確定売りに押され3%近い下落。また、船井電機<6839>、戸田建<1860>、ファインデック<3649>などが東証1部下落率上位となった。
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