20日の日本株市場は、こう着感の強い相場展開が続きそうである。19日の米国市場は、原油価格が約15ヵ月ぶりの高値を付けたことや、主要企業決算を好感し堅調推移となった。ベージュブックでは景気が拡大したとの認識が示されたが、影響が限られていた。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円安の16985円。円相場は1ドル103円40銭辺りで推移している。
日経平均は前日同様、17000円の攻防が続きそうである。原油相場の上昇は好感されようが、米大統領選の最後のテレビ討論会が19日(日本時間20日午前10時)に開始する。そのため、前場はこれを見極めたいとする模様眺めムードが高まりやすく、方向感は掴みづらいところであろう。
午後は討論会の反応を受けた円相場の動向次第といったところであろうが、日経平均は節目の17000円を明確に上放れるには材料に欠けるとみられる。米決算が本格化しているほか、日本も今後決算が本格化してくるため、個別の材料を手掛かりとした循環物色が続きそうだ。また、個人主体の売買が中心になりやすく、IoT、自動運転車などテーマ株の一角やシャープ<6753>など低位の銘柄等に資金が集中しやすい。
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