不動産投資を始めるには頭金は最低いくら必要か?

不動産投資を始めるには頭金は最低いくら必要か?

 安定した収入を得るために、今まで貯めたお金を使って不動産投資をしようと考えている方も少なくないでしょう。
では、不動産を購入するのに頭金はいくらぐらい必要なのでしょうか?
ここでは、必要な金額や頭金の考え方についてご紹介します。

不動産投資はどんな物件から?

不動産投資をする際、まずどのような物件から始めるかを決めなければいけません。先輩投資家たちが何を選んだのでしょうか?
不動産投資についての情報を発信している楽待新聞が行った投資家へのアンケートで、以下のような解答が得られました。

区分マンション:56.3%
1棟アパート:24..0%
1棟マンション:9.4%
戸建建築:9.4%
一等商業ビル:1%
シェアハウス:0.0%
海外不動産:0.0%
駐車場:0.0%
土地:0.0%

このように、区分マンションから投資を始めた方が非常に多いです。それは、区分マンションは価格が手ごろで不動産投資の足掛かりとして適していると言えるからです。

先輩投資家たちの自己資金はいくら?

初めての不動産投資に適切な自己資金はどのくらいなのでしょうか?
投資家へのアンケートでは、300~499万円が23.5%、500~999万円が24.5%と多く回答が得られました。
しかし、これでは約半数の投資家が300~999万円の自己資金を用意したことになります。さらに自己資金は頭金の他に税金やローン保証料、仲介手数料などの諸費用を含んでいるため、頭金の目安とはなりにくいでしょう。
では実際に、マンション区分を運用するために、頭金はどの程度見積もっておくと良いのでしょうか?

頭金の適正金額

 「頭金は物件価格の何割が適切か」この答えとなるセオリーはありません。一般的に購入価格の2割が適切と言われていますが、これも絶対の目安ではありません。
ですが、最近では物件価格の1~3割程度の頭金を用意してほしいという金融機関が多くあります。このため、その物件の価格の3割は用意しておくと良いでしょう。
東京都内の場合、マンション区分の物件価格は500~1,000万円が主流です。特に23区内であれば、900~1,000万円が多く見られます。このため、頭金は200~300万円用意するのが適切でしょう。

オススメは頭金を少なくする投資?

 資金を持っている人でも、9割融資やフルローンを利用した方が良いという考え方もあります。
これは資金を効率的に使うために、自己資金をできるだけ残しておく方が良いためです。
利回り10%の物件に、頭金を30%使ってしまうと自己資金の回収に時間がかかってしまいます。例えばこの期間中に突発的に大きな出費が必要になった場合、対応できない恐れがあります。
単純に考えれば「頭金を多く入れたほうが返済が楽」となってしまいがちですが、返済するのではなく“運営する”という観点から考えなければいけません。
金利が低い現代、資金を手元に残しても返済に使っても、結果的な返済額に大きな差は生じません。であれば、予想外の修繕など思わぬ出費に備えるためにも、資金を手元に残しておくことが良い言えるでしょう。

不動産投資を始めるには頭金は最低いくら必要か?

 初めての不動産投資は、知らないことばかりで不安になる方も多いでしょう。また、こつこつためた貯蓄をもとに不動産投資をしようと思ったらできるだけリスクを減らすことが大切です。
頭金を減らし、どんな状態でも対応できるような運用をしましょう。