
先月からスタートした小売り企業を中心とする2月期決算企業の上期決算も先週末で終わりとなりましたが、決算後のアナリストによる業績予想や目標株価の見直しも進むなか、目標株価の引き上げも少なからずみられます。そこで今回は決算後に目標株価引き上げがみられるもの(足元の株価を上回るもののみ対象)をピックアップしてみました。
そのなかで複数の目標株価の引き上げがあったのがJ.フロントリテイリング <3086> とウエルシアホールディングス <3141> 、セブン&アイ・ホールディングス <3382> 、イズミ <8273> 、イオンモール <8905> 、ニトリホールディングス <9843> で、セブン&アイ・ホールディングスでは目標株価の引き下げも何社かみられますが、決算後に3社が目標株価を引き上げています。
また、Jフロントリテイリングとウエルシアホールディングス、イズミ、イオンモール、ニトリホールディングスではそれぞれ2社が目標株価を引き上げています。
もう一つのヒント
来週前半の決算発表スケジュールは
3月期決算企業の第2四半期決算シーズンが昨日の安川電機 <6506> の決算発表を皮切りにスタートしました。来週はその決算発表が本格化しますが、週明けはJSR <4185> や日本電産 <6594> などが決算発表を予定しています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
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