フィスコアナリストが教える!「スマホの株情報アプリ」活用術(1)四半期ごとの業績を読み込もう!

雑誌などに掲載される一般的な銘柄紹介では、その会社の経営状況を表す決算データが、直近の決算数字のみだったり、複数の数字が出ていたとしても、通期決算の数字の推移しか掲載されないことがほとんどです。

もちろん、それはそれで各銘柄を診断するのに非常に重要な情報であることは言うまでもありません。ただ、私たちアナリストはその銘柄の実体を推し量るのに、四半期ごとの業績にもかなり注目しています。四半期ごとの数字を見ることによって、その会社の利益のスピードが加速しているのか、それとも減速しているのかが見えてくるからです。

興味を持った銘柄について、アプリを使って、四半期ごとの利益が前期比、そして前年比で、ここ数年どのような経緯をたどっているのか、チェックしてみてください。

たとえば同じ20%のアップでも、10だったものが上がって20になったのか、30だったものが下がって20になったものかでは、その会社に対する評価はおのずと違ってきますよね。

私たちフィスコが提供しているアプリ「FISCOアプリ」では、累計ベースではなく、3ヶ月単位の業績動向が表示されるので、前年同期との比較や年間での推移などがシンプルに分かりやすく把握できます。その数字をしっかりチェックして、銘柄の成長度合いを読み込んでいってみてください。

(中村孝也/フィスコ取締役・アナリスト)

※本稿は実業之日本社より刊行されているムック「Jマネー FISCO 株・企業報 2016年秋冬号」の記事からの抜粋(一部修正)です。

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